約 3,520,587 件
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/265.html
古き習わし セララス教義長 著 古き慣わしを知る我々にとっては、無知な者たちには目にすることすらかなわない霊的な世界の存在は周知の事実である。ちょうど、王国に住みつつそれを支える政治的なやりくりを知らぬ者が新たな税や戦の準備を偶然の不運と誤解するのと同じように、多くの者は洪水や飢え、そして乱心に対し無理解かつ無力なのである。これは嘆かわしき事態であり、偉大なるクイレアン・ダルニザーンがこぼされたように、「無知の力は黒檀をも硝子のごとく砕く」の一例に他ならない。 ムンドゥスの目に見えぬ糸を動かすこれらの霊的な力の根源とは何であるのか? アルテウムでは学び始めて間も無い者でも、それらの霊的存在が我々の祖先であり、その祖先もまた生前は自分たちの祖先の霊を不可思議に思っており、これは元祖であるアカリアイにさかのぼるまで繰り返されてきたことなのだと知っている。凡人がすがるデイドラや神々も、優位な存在であった人々がその力および情熱の強さゆえ、来世において霊となった後も強い影響力をもち続けているだけのことなのである。 確かにこれが我々にとっての真実であり、宗教である。だが我々が下等な者たちに厳格で信心深き助言を与える聖なる務め、セリフルンセイに際しては、どのように我々の糧となるのであろうか。 第一に、善人に強大な力をもたせることと、力のある者を善人たらしめることの必要性はどちらも容易に理解されうることである。我々は強大な暴君が成し得る複数の脅威を認識している。残虐性はデイドラのボエシアの糧となり、憎悪はデイドラのヴァーミルナの糧となる。とりわけ悪意のこもった行いをした後に死んだ場合、オブリビオンで権力の座についてしまう可能性がある。何よりも問題となるのは、他の悪人にも力を渇望させ、他の支配者にも悪行に手を染めさせるよう誘う存在となってしまう点である。これをふまえ、我々はこの類いの暴君を扱う際の根気良い取り組み方を編み出した。対象は力を奪われ、辱められ、富を奪われ、自由を奪われるべきである。暗殺や戦争を提案する声もあるかもしれないが、後者は霊的に無意味であるうえに、莫大な費用がかかり、残虐な暴君自身のみならず無実の者たちにも同等の苦痛を与えることになってしまいかねない。否、我々の身上は情報を集めることであり、誇り高き交渉役となることであり、反乱を扇動することではないのである。 ならば我々の助言は何故、信心深きものたりえるのか。それは我々が唯一、古き習わしに忠実だからである。物理世界で目を見開いておくのと同時に、霊的世界のことを忘れないよう常に心がけるのが肝要なのである。モアウィタの儀式を薪木の月の二日目に行い、ヴィギルドの儀式を栽培の月の一日目に行うことは、有益な霊を力づけ、不浄な霊を無力化するのに不可欠の方法である。そこで、我々はどうやって助言の対象と、アルテウム島の両方に対して忠誠を保ち続けることができるのか。賢者タヘリタエの言葉がこれに対する最も的確な答えとなっている。「ムンドゥスにおいては、紛争と不均衡こそが変化をもたらすのであり、変化とは十一の力の中でも最も神聖なるものである。変化とは焦点も根源ももたない力である。貪欲、大食、怠惰、無知、偏見、残虐……(タヘリタエはここで百十一の無駄を全て列挙している)などをもたらす変化を薄め、美徳、美しさ、喜び、そして啓発をもたらす変化を奨励することは、戒律あるサイジック(啓発されし者)の務めなのである。よって、信心深き助言者が仕えるべきは唯一、自身の精神なのである。サイジックが助言を与える相手が悪行に走り、エグニスル(悪しき変化)をもたらし、助言を聞き入れようとしない場合、あらゆる手段を用いてエグニスルを相殺するのがサイジックの務めである(補足的に強調)。 古き習わしを学ぶ者はいずれかの主君と盟約を結ぶことができるが、そのような関係には相応の危険が伴う。賢明な判断が望まれることをここでも強調しておく。主君が賢明なる助言を受け入れず、サイジック(タヘリタエによる古風なこの語を使うこととする)に古き習わしに反するような行動を求めた場合、選べる道は僅かである。サイジックは止むを得ず命令に従い、自らが生涯を費やして戦うと決意した闇の力の餌食となることもできる。サイジックはまた、主君を見捨て、自分自身およびアルテウム島に不名誉をもたらし、二度と島に戻れない身に甘んじることもできる。あるいはサイジックは、単純に自らの命を絶つこともできる。 神話・宗教 緑1
https://w.atwiki.jp/slowtime/pages/101.html
#blognavi 少し前にオブリビオンを買いました このゲームやりだしたら止まらなくなります 止め所がわからないので、下手したら徹夜しかねません でも俺は徹夜する体力が無いので出来ませんがw オブリビオンは自由度が高いので色々な遊び方が出来るのがいいところですね 善人プレイも出来るし、悪人プレイも出来るしはたまたニートプレイというのもできるでしょうからね 遊ぶ人それぞれで違う遊び方を見つけることが出来るゲームですからね ちなみに俺は悪人プレイをしていますw このゲームに終わりはあるのだろうかな? 飽きる以外でw あと、久しぶりにROを再開しました とりあえずアサ子を70まであげることが出来ました またしばらくは鳥人間を狩って行くつもりです 早く転生させたいな~ もし鳥人間を狩ってる白ひげスピングラスのアサ子を見かけたら声をかけてください あまりうまく返事をすることは出来ないかもしれませんが カテゴリ [日記] - trackback- 2007年08月02日 00 28 00 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/116.html
帝都の物乞いのなんとみすぼらしいことか。哀れで貧しい人生の落伍者たちはどの街でも目にすることができる。ほとんどは貧苦にあえぎ、着るものもままならず、捨てられた残飯を糧としている。人々はゴールドを1枚投げ与えることで、彼らの苦境をできるだけ考えないようにしているのだ。 それ故、物乞い王子の話には少なからず驚かされた。そもそも、物乞いの王子とはいかなるものか想像がつかなかった。ここでその話を紹介しよう。ときは第一紀。神が人のように歩き、デイドラが何のおとがめもなく荒野をさまよっていた時代のことだ。オブリビオンに縛られていた以前の物語である。 かつてウィードルという男がいた。あるいは、女であったかもしれない。性別をあえて曖昧にしている節がこの物語にはあるのだ。ウィードルはヴァレンウッドの王の第13子であったため、王位継承権が望めないのはもちろん、相続が許された土地や財産も皆無に等しかった。 ウィードルは自らの財産と栄誉を手にすべく、宮殿をあとにした。何日もの間、終わりなき森の道やこぢんまりとした村を旅していると、3人の男が物乞いを取り囲んでいるところに出くわした。ぼろ布で全身がすっぽりと覆われていたため、物乞いの素顔を外からうかがい知ることはできなかった。だが、男たちに殺されかけているのは明らかだった。 憤怒の雄たけびとともに、ウィードルは剣を抜いて3人に襲いかかった。 彼らとて所詮は街の民。手にした熊手と草刈鎌ではきらめく剣で武装した鎧の男にはとうていかなわないと気づくや、脱兎のごとく逃げていった。 「ありがとう、助かりました」汚いぼろ布の陰から、物乞いがあえぐように言った。耐えがたいほどの悪臭がした。 「あなたの名前は?」と、ウィードルは訊いた。 「ナミラ」 先ほどの男たちとは違い、ウィードルには教養があった。彼らにとっては無意味な名前でも、ウィードルはそこにチャンスを見てとった。 「デイドラの主ではありませんか!」と、ウィードルは叫んだ。「どうして奴らのされるがままになっていたのですか? あなたなら、ささやくだけで殺せたでしょうに」 「よくぞ気づいてくれました」と、ナミラはかすれた声で言った。「街の民にはののしられてばかりです。私の名ではなく人となりで覚えられるのは誠に喜ばしい」 ウィードルにはわかっていた。ナミラはすべての忌み嫌われるものをつかさどるデイドラの主なのだ。ハンセン病や壊疽といった病気はナミラが支配していた。他の者であれば危険を察知したかもしれない。が、ウィードルはそこに希望を見い出した。 「おお、偉大なるナミラ。私を弟子にしていただけませんか。どうか力を授けてください。財を成し、世代を超えて語られる名を挙げるための力を」 「それはできません。私は独りで世界を歩むゆえ、弟子はとらないのです」 ナミラはよろよろと道を歩いていった。ウィードルは引き下がらなかった。さっと身を躍らせるとナミラのかかとにすがりつき、弟子にしてはもらえまいかと乞うた。この懇願は33日間、昼夜を問わず続けられた。ナミラは何も言わなかったが、ウィードルの口が休むことは一時もなかった。そして33日目、ウィードルはついに喉が枯れてしまい、しゃべられなくなったのである。 ナミラは振り返り、いきなり静かになった彼を見た。ウィードルは泥まみれになってひざまずき、哀願するように両手を広げた。 「どうやら、弟子としての務めをまっとうしたようですね」ナミラはそう告げた。 「あなたの願いを聞き入れましょう」 ウィードルは歓喜した。 「あなたに病の力を授けましょう。いかなる病気であれ、症状が目に見えるものであれば、思いのままに患うことができます。ただし、どんなときも最低ひとつの病に耐えなければいけません」 「哀れみの力を授けましょう。誰からも哀れみを受けられるようになります」 「最後に、無関心の力を授けましょう。誰もがあなたの存在に関心を持たなくなります」 ウィードルはあ然とした。どれもこれも財を成せるような恩恵ではなく、むしろ呪いだったからだ。どれひとつとっても、それはひどいものであり、すべてそろったらいったいどうなってしまうのやら。 「かようにいとわしい才能で、どのように財を成し名を挙げろとおっしゃるのですか?」 「33日間の昼と夜の間、私の足元で乞い願ったように、皆の街にて財産を乞い願うのです。物乞い王子ウィードルの物語は、時代を超えて語り継がれていくでしょう」 ナミラの予言どおり、ウィードルは抗いがたい物乞いとなった。そのみすぼらしい哀れな姿を目にすると、誰もが金を施さずにはいられなくなってしまうのだ。だが、ウィードルは無関心の力が秘密を知るのにたいそう役立つことも学んでいた。ウィードルが耳をそばだてているとは夢にも思わず、人々は知らないうちに大切なことを洩らしてしまうのであった。こうして、ウィードルは全市民の行き来を把握することとなった。 わからないことがあれば物乞いに聞け、と今日でも言われている。物乞いの目や耳は街のいたるところに存在する。市民の暮らしにまつわることなら、彼らはどんなちっぽけな秘密にも通じているのである。 デイドラの神像関連 小説・物語 盗賊ギルド関連 茶2
https://w.atwiki.jp/oblivion-maniacs/pages/49.html
概要 皇帝とアミュレットとオブリビオンの関係について記載された書物で、メインクエストの補足になっている。 市販されており、各地の聖堂の地階などによくある。 価値 1 重量 1 見た目 本(中) 本文 全3ページ。 聖アレッシア?の試練 (『聖アレッシア?の試練』より抜粋) はるか昔、アカトシュ?はアレッシア?と契約を交わした。アカトシュ?はオブリビオン?のもつれたかせを集めると、みずからの心臓の血のしたたる腱でもってしっかりと縫い合わせ、アレッシア?に授けながらこう言った。「これをわが誓いの証とするがいい。おまえの血と誓いが誠実さを失わないかぎり、わが血と誓いも誠実でありつづけよう。この王者のアミュレットを象徴として契約を交わすとしようぞ。われは精霊の王として、おまえは人間の女王として。おまえが死にゆくものの証人となるように、われは不死なるものの証人となろう」 さらに、アカトシュ?はみずからの胸から燃えさかる心臓の血をひとにぎりほどえぐり取ると、アレッシア?の手に持たせてこう言った。「これも、われらの血の絆と永遠の約束の証とするがいい。おまえとその子孫が王者のアミュレットを身につけるかぎり、この永遠なる炎、ドラゴンファイア?は燃えつづけるであろう。われらの誠実さをあらゆる人と神に示すために。ドラゴンファイア?が燃えつづけるかぎり、おまえとその子孫に対して、わが心臓の血がオブリビオンの門?をきつく閉ざすと誓おうぞ。 竜族の血が統治者の体に力強く流れるかぎり、帝都?の栄光は連綿と続いていくだろう。しかし、ドラゴンファイア?が消えることがあれば、そして王者のアミュレットを身につける血の絆が途絶えることがあれば、帝都?には暗雲が垂れ込め、混乱の魔王が大地を統べるであろう」 『ドラゴンファイア?の再燃の儀式』より 書物 アイテム autolink
https://w.atwiki.jp/urinaranida/pages/19.html
Amazonの段ボールで作られた我らがCGC! 天井はガルパンのさおりさんが 所々にAmazon Churchill Gun Carrier HD 9・16でスキン表示確認済み 発光:無し 始めて作ったガルパンスキン。 元々クランマスター専用車両として作ったためデカデカとクランマークが前面についている。 作り直せ?お客様個人で対応下さい(サムスンお客様センター 【歴史】ウリナラファンタジー 1941年12月7日 日本軍が大東亜共栄圏建設の為にイギリス軍が駐留する「香港」に進撃してきた! 日本軍の香港攻略の計画では当時の天皇誕生日12月23日までには完了するはずであったが 韓国亡命政府軍が現代工業製9cm砲を臨機応変に使用できるように 急ごしらえで作ったチャーチル重戦車の駆逐タイプがトーチカとして奮闘。 その時の言葉 「よく持ちこたえる。Nフィールドはガンキャリアーの部隊で守れそうだな」 は、のちの日本アニメ「ガンダム」でア・バオア・クー戦の将校のセルフとして登場し 宇宙要塞陥落の原因「味方の裏切りでギレン死亡」も 香港戦の「イギリス人の裏切り」で陥落した事実と話が似ている のはミリタリーファンなら当然ご存じであろう。 イギリスの裏切りで現地の指揮系統は混乱し、韓国軍が活躍しているにも関わらず イギリス軍は韓国人を見捨て撤退。 奮闘むなしく25日には香港が陥落してしまう。 陥落日がクリスマスの日と重なったところからチャーチル首相に「最悪のクリスマス」と呼ばれ 敗走を隠蔽するために韓国亡命政府の奮闘は無かったことにされてしまった。 これがのちに言う「ポケットの中の戦争」である。 pass nidanida https //ux.getuploader.com/nidanida916/download/67
https://w.atwiki.jp/oblivion1mako/pages/16.html
クエストログ:アミュレットを届けよ ※攻略「アミュレットを届けよ」 !以下ネタばれ注意! ・皇帝ユリエル・セプティムが暗殺されるのを目の当たりにし、 絶命間際の彼から王者のアミュレットなる一品を託されてしまった。 ジョフリーなる人物に渡してほしいとのことで、 そのジョフリーなら唯一人生き残っている皇帝の跡継ぎの居場所を 知っているはずだそうだ。 皇帝は、暗殺者たちが破壊の王の差し金だとも言っていた。 ・皇帝の護衛の一人であったボーラスの話によると、ブレイズとは代々の皇帝を守ってきた 騎士団のことで、その長はジョフリーなる人物だそうだ。 ・王者のアミュレットをジョフリーなる人物に届けなければならない。 コロールの街の近くにあるウェイノン修道院にいるはずとのことだ。 ・ウェイノン修道院に到着した。王者のアミュレットをジョフリーに渡さなければならない。 ・ジョフリーを探し出して王者のアミュレットを渡した。 亡き皇帝の残した言葉を伝えると彼は強い懸念を示した。 メエルーンズ・デイゴンとは魔界オブリビオンの王の一人で、 破壊の王の異名をとる魔族のことだ。 ジョフリーは皇帝の座が空いていしまった今、オブリビオンのデイドラどもが 我々の世界を侵略することが可能になっているのではないかと懸念しているようだ。 [クエスト完了:帝位継承者の捜索」へ]
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/269.html
鍛冶の試練 マイモフォナス 著 300年前、それはダンマーがタムリエル全土を支配した最初で最後のことであったが、カタリアは女帝の地位に就くと、帝都議会の反対意見に直面することとなった。彼女の夫であるペラギウスが精神の治療を受けている間、いかに夫に代わって摂政をきちんと行うと説明したところで、依然議会の攻勢は衰えなかった。特にヴェンゲト公爵や従士ミングルマイアーは喜々として女帝の実践的知識のなさを世間に知らしめようとした。 そのいい例が、カタリアと議会で行ったブラック・マーシュの不安定な情勢やアルマニア近郊での帝都軍の大敗についての協議である。沼地や夏の間のうだるような暑さは従来の武器を身に着けた兵士を危険にさらす恐れがあった。 「腕利きの鍛冶屋を知っています」と、カタリアは言った。「彼の名前はハザジール、アルゴニア人で我が軍が直面している状況を熟知しています。私は彼が鍛冶屋の親方の下で奴隷として働いている時にヴィヴェックで知り合ったのですが、今は自由の身となり、帝都に移り住んでいます。ぜひ彼に今回の作戦に適した武具を作ってもらいましょう」 これを聞いたミングルマイアーは突如大きな笑い声をあげ、「女帝が我が軍に持たせる武具を奴隷に作らせようとは! 帝都で一番優秀な鍛冶屋と言えばシロラス・サッカスです。それはみなが知っています!」と言った。 長い議論の末、2人の鍛冶屋にこの任務をめぐって競わせることになった。議会は力と腕前が同じくらいの2人の戦士、ナンドール・ベライドとラファラス・エールを選び出し、実戦さながらに武装させ2人を戦わせることにした。その勝者が身に着けていた武具を作った鍛冶屋がこの勝負に勝ったものとし、今回の依頼を引き受けさせる。ベレイドはハザジールの武具を、エールはサッカスの武具をそれぞれ身に着けることになった。 勝負は7日後に執り行われることになった。 シロラス・サッカスは早速、作業に取り掛かった。もっと時間が欲しかったが、彼は今回の試験の本質を見抜いていた。アルマニアにおける現状は差し迫ったものである。帝都は早急に鍛冶屋を選び出したいのだ。そして選ばれたあとも、ブラック・マーシュにいる帝都軍のため早く、最上の武具を作らねばならぬ。彼らが求めているのは単に優秀な鍛冶屋ではない。それは明らかなことだ。 サッカスが半インチほどの未加工のオーク材を蒸気で曲げ、鎧の継ぎ目にあてるバンドに差し入れていたその時、彼の弟子ファンディアスがドアをノックし、客人を案内してきた。その客人は背が高い爬虫類系で、光沢のない緑色の縁のついたフードをかぶり、目を黒々と光らせ、つや消しの茶色のマントを着ていた。それは女帝が推薦する鍛冶屋、ハザジールであった。 「お互いに頑張りましょう──おや、これは黒檀ですか?」と、ハザジールは言った。 まさにその通りであった。サッカスはこの話を聞いたあとすぐに帝都で最上質の黒檀を手に入れ、溶錬の行程に入っていた。普通ならばこの精製に6ヶ月はかかるのだが、マジカの白色炎を注入された巨大熟成炉はこの行程を3日に短縮した。サッカスは誇らしげに武器製作に有利な品々を指差した。大剣の刃を驚くほどの鋭さに研ぎ上げる過酸化石灰。アカヴィリの溶鉄炉と黒檀を自由に折り曲げられるペンチ。ハザジールは笑顔を見せた。 「私の鍛冶場へ来られたことはありますか? 煙の充満する部屋も2つしかない小さなところです。前に店を構え、裏にあるのは壊れた武具、金づちがいくつか、それに溶鉄炉がひとつ、それだけです。それがあなたと数百万金貨をかけて帝都の依頼を争う相手です」 「しかし、女帝はあなたに自国の軍の武具を作らせたいと思うほどに信用を寄せているのも確かです」とサッカスは穏やかに言った。彼は依然にハザジールの店を見かけたことがあり、彼が嘘をついていないことは分かっていた。そこはスラム街にたつ哀れなほどの作業場で、ちょっとした冒険用の鉄のダガーを作ったり、銅鎧を修理する程度のものであった。サッカスは相手の不利な点は考えず、自分は最高品質のものを作ろうと決めていた。それが彼のやり方であり、その考え方こそが彼を帝都でもっとも優秀な鍛冶屋たらしめるゆえんであった。 だが一方で親切心から、またいくばくかの自尊心から、サッカスは真のプロの鍛冶屋がどうあるべきかをハザジールに見せた。アルゴニア人はサッカスの弟子であるかのように彼の立派な黒檀の精製を手伝った。黒檀を鍛え、冷めれば曲げた。数日間の共同作業で、2人は蚊のまゆげを整えられるほどに鋭い刃を持つすばらしい大剣を作り出し、帝都の闘士に長さに合った炎の魔法をかけてもらった。さらに木、皮、銀、黒檀を材料に、オブリビオンから吹く風にも負けない武具一式を作りだした。 サッカスとハザジール、そして弟子のファンディアスの3人は武具を磨き上げ、ラファラス・エールへ一式を渡しに行った。それからハザジールはナンドール・ベレイドが武具を身に着けるべく自分の店の前で待っているであろうことに気づいて戻って行った。 2人の戦士が競技場の女帝と議会員の前に姿を現した。競技場はブラック・マーシュに似せて、沼地のような状態になっていた。重い黒檀の鎧に身を包み、赤々と燃える大剣をひっさげたエールは、ハザジールの店そのままのような埃と錆だらけの軽装な武具に身を包んだベレイドの姿を見て、勝利の軍配はどちらに上がるか分かったような気がした。そしてそれは正しかった。 エールの大剣から振り下ろされた一撃は、攻撃をはね返す金属の装飾のついていない、軟らかな盾に食い込んだ。エールが剣を引き抜く前に、ベレイドは炎を上げだした剣が刺さったままの盾を放り投げ、エールの鎧の黒檀でできた継ぎ目の部分を槍で突いた。エールはどうにか壊れた盾から剣を引き抜きベレイドに向かって一振りするも、彼の軽い鎧はうろこ状に曲がって攻撃をかわした。大剣の行く先は水中へと転じその炎は失われた。ベレイドがエールの足を引っ掛けると彼はそのままどろどろの地面に倒れこみ、動きを止めた。女帝は喜びに震え、勝利者の名前を叫んだ。 ハザジールは帝都から依頼を受けた。彼はアルゴニアの戦術や武器について知識を持ち、それに対抗する最上の方法を知っていたので、アルマニアで巻き起こる反乱を鎮圧させるための武器を作ることができた。女帝は議会とミングルマイアーからしぶしぶながらも尊敬を勝ち取った。サッカスはハザジールと同じことを習得するため、モロウウィンドへと旅立ったがその後の消息は不明である。 歴史・伝記 緑3
https://w.atwiki.jp/lordofthedragons/pages/119.html
オブリビオンドラゴン 13580030500027.jpg Level 攻撃力 防御力 1 150 2731 6521 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/xbox360score/pages/2306.html
Carrier Command Gaea Mission 項目数:45 総ポイント:1000 難易度: ※リージョンロックあり。北米版は北米の、欧州版は欧州の本体が必要。 北米版・欧州版でそれぞれ別実績。 Island Hopper Capture over 250 islands 50 5 Finger Discount Reach Capture the enemy Stockpile 10 Millionaire Mine over 1 million in resources 25 Hammers And Nails Produce over 1000 items 25 Conqueror Of The Dead Zone Capture all enemy islands in the Dead Zone 50 Hardcore MK.I Capture 1 island without using load 10 Hardcore MK.II Capture 3 islands without using load 25 Hardcore MK.III Capture 5 islands without using load 50 Iron Fist MK.I Capture 1 island with a Strong defense 10 Iron Fist MK.II Capture 10 islands with a Strong defense 25 Iron Fist MK.III Capture 50 islands with a Strong defense 50 Bunker Buster MK.I Capture 1 island with a Very Strong defense 10 Bunker Buster MK.II Capture 10 islands with a Very Strong defense 25 Bunker Buster MK.III Capture 25 islands with a Very Strong defense 50 Balls Of Steel MK.I Capture 1 island with a Deadly defense 25 Balls Of Steel MK.II Capture 10 islands with a Deadly defense 50 Balls Of Steel MK.III Capture 25 islands with a Deadly defense 75 Fly Swatter MK.I Destroy 1 Manta from Direct Control 5 Fly Swatter MK.II Destroy 100 Mantas from Direct Control 10 Fly Swatter MK.III Destroy 1000 Mantas from Direct Control 25 Bug Crusher MK.I Destroy 1 Walrus from Direct Control 5 Bug Crusher MK.II Destroy 100 Walruses from Direct Control 10 Bug Crusher MK.III Destroy 1000 Walruses from Direct Control 25 Barricade Blaster MK.I Destroy 1 Turret from Direct Control 5 Barricade Blaster MK.II Destroy 100 Turret from Direct Control 10 Barricade Blaster MK.III Destroy 1000 Turret from Direct Control 25 Road Kill MK.I Run over 1 enemy infantry unit 5 Road Kill MK.II Run over 50 enemy infantry units 10 Road Kill MK.III Run over 100 enemy infantry units 25 Air Strike MK.I Destroy 1 Walrus using a Manta 5 Air Strike MK.II Destroy 100 Walruses using a Manta 10 Air Strike MK.III Destroy 1000 Walruses using a Manta 25 秘密の実績 Captain Successfully commandeer an enemy Carrier 10 Damsel in distress Rescue Captain Aurora from the APA 10 Fence Off Defeat the enemy Carrier in naval combat 10 To Protect, To Destroy Decommission the Geothermal power plants 10 Titanic Sink the enemy Carrier 20 Relentless Shoot down Shin's Manta 10 Revenge Is Sweet Execute Dr. Mao Shin 75 Blueprint Collector Locate and acquire all available Blueprints 25 Lean Mean Green Machine Locate all Green Laser research files 25 Kali Unleash the Lord of Death within you, eliminate Fulcrum's facilities 10 Manhattan project Reassemble the Hammerhead Nuclear Missile system 10 Lost Friends Restore contact with Captain Aurora 10 Silent Heroes Locate survivors from the Dead Zone drop 10
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/127.html
2920 降霜の月(10巻) 第一紀 最後の年 カルロヴァック・タウンウェイ 著 2920年 降霜の月10日 フィルギアス(ハイ・ロック) 彼女たちの前に立っている生き物はどんよりとした意識のないような目を瞬きさせ、口の働きを再確認するように開け閉めを繰り返していた。ひと筋のネバネバした唾の塊が牙の間からこぼれ落ち、垂れ下がっていた。トゥララは今までにこのような大きく、2本足で立つは虫類のようなものを見たことがなかった。ミニステラは夢中になって拍手をした。 「我が娘よ……」と、彼女は得意げに言った。「短期間でよくここまで成長したのう。このデイドロスを召喚したときに、何を考えておったのじゃ?」 トゥララは何かしらを考えていたか思い出すのに少々時間がかかった。彼女は単に、現実の壁を超えてオブリビオンの領域に手を伸ばし、精神の力だけでこの忌まわしい生き物をこの世に召喚できたことに驚いていた。 「赤色を考えていたわ」と、トゥララは集中しながら言った。「赤の簡素さとその透明度。そして―― 望み、呪文を詠唱したの。これが召喚されてきたものよ」 「望むということは、若い魔女にとっては強力な力じゃ」ミニステラが言った。「そして、この瞬間うまく調和しておる。霊の単純な力でなかったとしたら、このデイドロスはなんでもないからのう。簡単に望めた時と同じように、その望みを捨てられるか?」 トゥララは目を閉じ、退散の祈りを口にした。モンスターは混乱しているように瞬きをしながら、日にあせた絵画のように薄くなっていった。ミニステラは歓喜の笑いとともにダークエルフの愛弟子を抱きしめた。 「信じ難いが、魔女集会とともに暮らし始めて1ヶ月と1日、既にここで暮らす大多数の女性たちよりも遥かに進歩しておる。そなたの中には強力な血が流れておる、トゥララ、そなたは恋人に触れるように霊に触れられる。いつの日か、そなたはこの集会を導くであろう―― 私には見える!」 トゥララは微笑んだ。褒められるのは心地よかった。モルンホールドのデュークは彼女の可愛い顔を、そして、その名誉を汚す前の家族は彼女の礼儀作法を褒めてくれた。キャシールはただの旅仲間だったので、彼の賛辞は何の意味も持たなかった。しかし、ミニステラとともにいると、我が家にいるような気がした。 「まだまだ、この先何年間もあなたがこの魔女集会を導くわ、偉大な姉さん」と、トゥララは言った。 「もちろん、そのつもりじゃよ。だが、霊は素晴らしき友であり、真実の語り手ではあるが、『いつ、どのように』に関しては往々にして不明確じゃ。それに関して彼らを責めることはできんのう。『いつ、どのように』は、彼らにとってあまり意味のないことだからのう」ミニステラはデイドロスの苦い悪臭を消散させるために小屋の窓を開け、秋の風を吹き込ませた。「さて、これから使いでウェイレストへ行って欲しいのじゃ。ドリャサとセレフィナを持ち帰ってきて欲しい。自給自足を実践してはおるが、ここでは育たない薬草があって、莫大な量の貴重品をまったく時をかけずに使ってしまうようじゃ。街の人々がそなたをスケフィントン魔女集会の女性であると認識することも重要じゃ。悪名高きことの不便さよりも、利点のほうが遥かに多いことに気が付くであろう」 トゥララは指示されたとおりにした。彼女と他の姉妹が馬に乗る最中、ミニステラは彼女の子、生後5ヶ月のボズリエルを母親との別れの口づけをさせるために連れてきた。魔女たちは邪悪なデュークを父に持ち、帝都の森の奥深くでアイレイドのエルフたちによってこの世に引き出された、小さなダンマーの子をこよなく愛した。この子守役たちは、命をかけて彼女の子を守るであろうことをトゥララは知っていた。たくさんの口づけと別れの挨拶の後、3人の若い魔女たちは赤色や黄色やオレンジ色が覆う、輝く森の中へと去って行った。 2920年 降霜の月12日 ドワイネン(ハイ・ロック) 水曜日の夜にしては酒場、「愛されないヤマアラシ」はものすごく混んでいた。部屋の中央に掘ってある穴の中では、轟音をあげる炎が常連たちに邪悪そうな輝きを与え、それによって人々の集まりがアラクトゥリアの異教によって触発された懲罰のつづれ織りのような装いを見せていた。キャシールは従兄弟たちと一緒にいつもの席に着き、エールの大瓶を注文した。 「もう男爵には会いに行った?」パリスは聞いた。 「うん、ウルヴァイアスの王宮で仕事をさせて貰えるかもしれない」誇らしげにキャシールは言った。「でも、これ以上は言えない。国の秘密とかの関係でね、分かるよな。何で今夜はこんなに人が多いんだ?」 「船でたくさんのダークエルフたちが港に到着したらしい。戦地からきたみたいだ。戦争体験者として紹介するために君が来るのを待っていたのさ」 キャシールは赤面したが、落ち着きを取り戻し、聞いてみた。「彼らはここで何をしているんだ? また停戦協定でも成立したのか?」 「よくは分からないんだが――」パリスは言った。「でも、皇帝とヴィヴェックはまた交渉しているらしい。この人たちはここでの投資を確認したがっていて、湾の周りの状況も十分落ち着いていると判断したんだろう。でも、実際のところは彼らと話してみないと分からないな」 それを言ったパリスは従兄弟の腕をつかみ、突然彼をすごい勢いで部屋の反対側へと引っ張っていった。ダンマーの旅人たちは4つのテーブルを占領して、街の人々と談笑していた。彼らは主に身なりを整えた商人らしい、感じのよい若い男たちであった。彼らは酒のおかげで身振り手振りが必要以上に大げさになっていた。 「失礼します」と、パリスは会話に入り込みながら言った。「私の照れ屋の従兄弟、キャシールも現人神、ヴィヴェックのために戦争で戦ってきました」 「俺が聞いたことのある唯一のキャシールは――」彼の空いている手を握り、大きく気さくな笑顔を携えたダンマーの1人が酔った口調で言った。「それはヴィヴェックに歴史上最悪の密偵だと言われたキャシール・ホワイトリーだけだ。俺たちはヤツの下手な諜報のおかげでアルドマラクで負けたんだ。友よ、あんたのためにもあんたとヤツが間違われないことを祈るぜ」 キャシールは微笑んだままこの無骨者が彼の失敗談を面白おかしく話し、皆から大きな笑いを誘うのを聞いていた。何人かは彼のほうを見たが、地元の人間は皆、物語の愚かな主人公がここに立っていることを伝えなかった。一番突き刺さったのは、ドワイネンに英雄として戻ったと信じていた彼の従兄弟の視線であった。そのうち、男爵も当然この話を耳にするであろう。何度も語られるうちに、彼の愚かさが数倍にも増した形で。 魂の底から、キャシールは現人神ヴィヴェックを呪った。 2920年 降霜の月21日 帝都(シロディール) ヒゲース・モルハー音楽学校の女祭司の制服である、目が眩むような白さのローブを身にまとったコルダは、今季初の冬の嵐が通り過ぎる中、帝都に到着した。雲間から日が差し、麗しい10代のレッドガードの女性が大きな街路に護衛とともに現れ、王宮へと馬を進めた。彼女の姉は背が高く、細身で骨張り、高飛車であったが、コルダは小さく、丸い顔と大きな茶色の目を持った少女であった。地元の人々はその2人を比較するのが素早かった。 「リッジャ貴婦人の処刑から1ヶ月も経ってないのにね」お手伝いの女性が窓から外をのぞきながら、ブツブツと近所の人に言った。 「それとさ、女子修道院から出て1ヶ月さえも経ってないのにね」破廉恥な事態に喜びをあらわにしながら女性はうなずいた。「この娘は前途多難な道を進むことになるねえ。彼女の姉は無垢じゃあなかったけど、最後にどうなったかは知ってのとおりだしねえ」 2920年 降霜の月24日 ドワイネン(ハイ・ロック) キャシールは港に立ち、季節外れの凍雨が水面に落ちるのを見ていた。生まれつき船酔いする自分の性質を彼は残念がった。もうタムリエルの東も西も、彼が行ける場所はどこにもない。ヴィヴェックから生まれた、彼の密偵としての未熟さの物語は、酒場から酒場へと止めどなく広がっていた。ドワイネンの男爵も彼を仕事から放免した。ダガーフォールでも彼のことを笑っているに違いなく、ドーンスター、リルモス、リメン、グリーンハートも同じであろう。それに恐らくアカヴィルも、そしてついでに言えばヨクーダでも彼は笑いものであろう。もしかしたら、このまま水に飛び込んで沈んでしまったほうがいいのかもしれない。しかし、その考えは長くは残らなかった。彼の心を悩ませたのは、失望感ではなく怒りだったからである。それは、果たすことのできない無力な怒りであった。 「失礼します」彼の後ろから声がして、彼を跳びあがらせた。「お邪魔してもうしわけありません。一夜をすごせる、安い酒場を教えていただけないかと思いまして」 それは肩に袋をぶら下げた、若いノルドの男性であった。明らかにたった今どこかの船から降りてきたのであった。ここ何週間かぶりに誰かが彼を、有名なとてつもない間抜け以外の何かとして見ていた。気持ちは晴れなかったが、友好的にならざるを得なかった。 「たった今、スカイリムからきたのかい?」と、キャシールは聞いた。 「いいえ、そこへ行くのです」と、若者は言った。「働きながら家へと向かっているのです。ここの前はセンチネル、その前はストロスメカイ、その前はヴァレンウッドのウッドハース、そしてその前はサマーセットのアルテウム。名前はウェレグです」 キャシールは自己紹介をして、ウェレグと握手を交わした。「アルテウムからきたって言ったかい? シジックなのかい?」 「いいえ、もう違います」若者は肩をすくめた。「除名されました」 「デイドラの召喚に関して何か知っているかい? 現人神と呼ぶ人もいるような、とある強力な人に対して呪いをかけたいのだけれど、なかなか上手くいかなくてね。男爵は私と目も合わせてくれないが、男爵夫人は私に同情してくれて、彼らの召喚の間を使うことを許してくれた」キャシールは唾を吐いた。「すべての儀式を行い、生けにえも捧げたが、何も得られなかった」 「それは私の昔の師匠、ソーサ・シルによる影響ですね」苦々しそうにウェレグは言った。「デイドラの王子たちは、最低でも戦争が終わるまで素人には召喚されないと合意したのです。シジックと、一握りの魔女や、妖術師のみがデイドラと交信できます」 「魔女と言った?」 2920年 降霜の月29日 フィルギアス(ハイ・ロック) トゥララ、ドリャサ、セレフィナが馬を進めていると、薄い日差しが森を洗う霧の向こうでキラキラと輝いている。地面は薄い霜の膜でぬれていて、荷で重くなっているため舗装されていない丘は滑りやすかった。トゥララは魔女集会へ戻れることに対する興奮を抑えようとしていた。ウェイレストは冒険であったし、街の人々が投じた恐怖と尊敬の眼差しは気に入っていた。しかし、ここ数日は姉妹たちと子供の元へ戻ること以外考えられなかった。 寒風が彼女の髪を前へとなびかせたので、正面の道しか見えなかった。騎手が彼女の真横に近寄ってくるのを、彼が手で触れるほど近寄るまで聞こえなかった。振り向いてキャシールを見たとき、旧友と会えたことに驚きと同等の喜びで叫んだ。彼の顔は青ざめやつれていたが、それは単に旅のせいだと思った。 「何の用事でフィルギアスへ戻ったの?」彼女は微笑んだ。「ドワイネンではあまり優遇されなかったの?」 「十分だったよ」と、キャシールは言った。「スケフィントン魔女集会にお願いがあってね」 「一緒にいきましょう」とトゥララは言った。「ミニステラのところへ案内するわ」 四人はそのまま乗り続け、魔女たちはキャシールをウェイレストの話で楽しませた。ドリャサやセレフィナにとっても、古きバービンの農場を離れるのはめったにない楽しみであったことは明白である。彼女たちはあそこで、スケフィントンの魔女たちの娘や孫娘として生まれたのである。平凡なハイ・ロックの都市生活は、彼女たちやトゥララにとっても魅惑的であった。キャシールはあまり話さなかったが、微笑みうなずいていたので、それだけでも十分な励ましになったはずである。幸いにも、彼女たちの話はどれも彼の愚かさにまつわる話ではなかった。少なくとも、彼には言わなかった。 見覚えのある丘を越えたとき、ドリャサは酒場で聞いた、質屋に一晩中閉じこめられた盗賊の話をしていた。突然彼女は話をやめた。納屋が見えるはずであるが、見えなかったのである。他の3人の視線も彼女の見つめる霧の先を追い、次の瞬間、全員出せる限りの速さでスケフィントン魔女集会があった場所へと急いだ。 炎はだいぶ前に燃え尽きていた。灰と骨と壊れた武器が残されているだけであった。キャシールは即座にオーク襲撃の形跡を見分けた。 魔女たちは馬から滑り落ち、亡骸へと走り、泣き叫んだ。セレフィナがミニステラのマントの切れ端と分かる、破れた血まみれの布を見つけた。彼女は灰で汚れた頬にその布を押し当て、すすり泣いた。トゥララはボズリエルの名を叫んだが、戻ってくる答えは灰の上を行く風の笛吹音だけであった。 「誰がこんなことを?」涙が頬を伝いながら、彼女は叫んだ。「オブリビオンの炎を呼び起こしてやる! 私の子に何をしたのよ?」 「誰の仕業かはわかってる」キャシールは馬から降り、彼女に向かって歩きながら静かに言った。「この武器は前に見たことがある。責任がある悪魔のようなやつらにドワイネンで会ったようだが、あなたを見つけるとは思っても見なかった。これは、モルンホールドのデュークによって雇われた暗殺者の仕業だ」 嘘は簡単に出てきた。臨機応変に。その上、彼女がそれを信じたことがすぐに分かった。デュークが見せた残酷さに対する彼女の憤りは、おさまってはいたが決して消えてはいなかった。彼女の燃え上がるような瞳を見た瞬間、それは彼女がデイドラを召喚し、彼と彼女の復しゅうをモロウウィンドに加えるであろうことを彼に告げていた。さらによいことに、デイドラたちは聞き入れると彼は確信していた。 そして、彼らは聞き入れた。望む力より強いのは怒りである。間違った方向に向けられた怒りであったとしても。 物語(歴史小説) 紫1